SLA研究の背景

第二言語(L2)は、学習者によっては必ずしも2番目とは限らず、3番目、4番目である可能性もあります。しかし、国際的な研究の慣習に則って、便宜上、第二言語習得研究(SLA)という呼称を使用しています。1995年に研究会を創設した当時は、日本では英語は外国語として捉えることが多くありましたが、その後、国際化やインターネットの活用がさらに進み、今では日本にいる英語学習者にとっても英語は2番目の言語、付加言語、国際語などの性質をもつようになりました。それでもなお、研究分野としての名称は世界中でsecond language acquisition (SLA) が使われ続けています。

 

2017年には文科省が大学での英語科教員養成のコアカリキュラムにSLAを入れたので、英語教育とSLAの融合の必要性がさらに高まりました。